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老人ホーム豆知識

ご夫婦で老人ホームへ入居する際のポイント

基礎知識

老人ホームの形態も様々でご夫婦で入居できる老人ホームも増えてきました。お互いに自立されているご夫婦は長く連れ添ったご家族ですので気心も知れており、二人部屋にお住まいになることも老人ホームに入居する際の安心材料の一つになるでしょう。ご夫婦で老人ホームに入居する場合はどちらかがケガや病気などで介護や人の手が必要になった時のことについて事前に確認しておくと入居後に安心です。

ご夫婦での二人部屋への入居

どちらかがケガや病気などで介護や人の手が必要になった時には同じお部屋で生活を共にしていくと様々な問題がでてくる場合があります。今回はご夫婦で入居する際のメリットとデメリットについてご紹介させて頂きます。

ご夫婦で二人部屋に入居するメリット

手伝って欲しい時に気心が知れた家族に気兼ねなく何でも頼める環境であることです。何かあった時やさらに人の手が必要な時も、自立の方が適切な判断が出来る状況であれば老人ホームの職員を呼ぶなどの対応が出来るため、大きなケガなどにつながることを防げる可能性があります。また、就寝中などでも異変があれば気づいた時にすぐ老人ホームの職員に伝えることができます。

ご夫婦で二人部屋に入居するデメリット

常に一緒にいることで自立の方の負担が増えてくる可能性があることです。心配で常に付き添っていることになると心身ともに休まる時間が減り、自立の方の負担につながります。そんな自立の方の様子を見て、介護される側の方も心配をかけてしまっていることが負担につながるなど、共倒れになってしまう可能性もあります。

また、ご夫婦で介護度が異なる場合、例えば自立の方と要介護3の方が同室だった場合、就寝中の巡回などで自立の方の睡眠を妨げる可能性があります。要介護3の方に対して定期的にトイレの誘導やオムツの交換など職員が何度もお部屋を出入りするため、人の気配や話し声でしばしば目が覚めることになるかもしれません。

なお、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などは介護度が進むと住替えが必要な場合もありますので、ご夫婦で入居をご検討の際は将来どの状況まで二人部屋で生活が可能か事前に確認しておくと安心です。

状況に応じて部屋を分けることも検討

ご夫婦ともに元気なうちは同じお部屋で生活し、どちらかの方に介護が必要になったら別々のお部屋でお過ごしになると、お互いの生活リズムを健全に保つことが出来るでしょう。しかし、最期まで一緒のお部屋で過ごしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。その時は、まず人の手が必要な時にご夫婦だけで解決しようとせず、老人ホームの職員の手を借りることで、どちらかの方に介護が必要になっても共倒れすることなく、同じお部屋で生活することももちろん可能です。

ただし、介護度が進み介助量や医療的なケアなどが増えてくると自立の方の心労も増え生活リズムも異なってくるため、状況を見てお部屋を分けることも検討する必要があります。

二人部屋以外の選択肢

一方、お元気なうちから別々のお部屋に入居されるケースもあります。新しい老人ホームでまだ空室がある場合は隣同士のお部屋やお向かいのお部屋に入居することも可能でしょう。また、既にどちらかの方に介護が必要な場合で、それぞれ居住空間を分けたいが頻繁に様子を見に行きたいなどのご希望がある場合は、同じ敷地内に自立の方向けの老人ホームと介護が必要な方向けの老人ホームが別棟で建ててある老人ホームもあります。同じく、建物は1棟でフロアや廊下などを区切り、自立の方向けのお部屋と介護が必要な方向けのお部屋を同一建物内で分けている老人ホームもあります。

まとめ

冒頭でも述べたように老人ホームの形態は様々でご夫婦で入居する方も増えてきています。自分たちの現在の身体の状態と将来的に考えられる不安や心配ごとを見据え、どのタイプの老人ホームに入居したら良いかしっかり話し合い入居する老人ホームを決めましょう。

ホスピタルメントは、全国で病院、クリニックを運営する桜十字グループが地域医療で培った経験とノウハウを詰め込んだ有料老人ホームです。医療機関との連携による「医療のバックアップがある介護」で安心の土台を支えます。

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