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老人ホーム豆知識
デイサービス(通所介護)とは?費用やサービス内容は?
基礎知識
高齢になり外出や人との交流の機会が減少してくると、デイサービスに通ってみませんか?と提案されることもあるかと思います。今回はこのデイサービス(通所介護)についてサービス内容や利用条件などご紹介したいと思います。
デイサービス(通所介護)とは?
デイサービスセンター(日帰り介護施設)などに通い、介護サービスを受けることを言います。
高齢や病気により体の動きが不自由になると自宅へ引きこもることが多くなりますが、活動量の低下や刺激の少ない生活を送ることは認知症を引き起こす要因にもなり、筋力も弱まることから寝たきりとなる可能性も高くなります。このようなことを予防するためにも少しでも外へ出かけて人とふれあい、少しずつ体を動かすことが必要です。
また、日中に要介護者が外出すると家族などの介護者の介護負担の軽減にもなります。介護者が自分の時間を確保し、リフレッシュすることは介護を継続していくためにもとても重要なことです。そういった役割を果たしているのがデイサービスです。
利用条件
デイサービスは受けたいと思ってもすぐに利用が開始できるわけではありません。まずは要介護認定の申請を行い、介護認定を受けなければなりません。介護認定が下りた後にケアプランを作成、事業所の選定といった流れで様々な手続きが必要となりますので介護が必要かもしれないと感じたら、できるだけ早い段階から市区町村役場の窓口や地域包括支援センターに相談して準備を進めておきましょう。
また、デイサービスは介護認定を受けている方であれば在宅以外でも住宅型の有料老人ホームからも利用できます。なお、要支援の方は「介護予防通所介護」のサービスを利用することができます。
サービス内容
デイサービスではデイサービスセンター等へ日帰りで通い、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練等を提供します。基本的には施設の職員が自宅から施設まで送迎を行います。
施設ごとにそれぞれ特色があり、認知症に特化したもの、入浴に特化したもの、リハビリに特化したもの等もあります。サービス時間は3時間以上、1時間ごとに設定されており、最長14時間まで延長できるところもあります。
サービス内容及び時間共に施設によって違いがありますので、実際に利用したい施設やケアマネージャーに相談してみるといいでしょう。
デイサービスの費用
デイサービスは介護保険サービスとなりますので自己負担額は費用の1割です。ただし、65歳以上で現役並みに所得がある場合の自己負担額は2割または3割となります。また、要介護度、利用時間、利用するデイサービスの種類やサービス内容、施設の所在地等によって金額が異なります。
【例】要介護1/自己負担額1割/東京都23区在住の方が通常規模型デイサービスで8時間滞在し入浴サービスを利用した場合
(送迎料金含む利用料:648単位+入浴介助加算:50単位)× 地域別単価10.90円 × 自己負担1割=760円
また、介護保険の給付対象になっていない食事やおやつの代金、娯楽で使用した材料費や施設提供のおむつ代などは自己負担となります。施設やサービス内容によって異なりますので、詳しい料金はケアマネージャーに相談して確認してみてください。
まとめ
デイサービスは要介護者にとっては外出の機会と人とのふれあい、そして介護者にとっては身体的及び精神的負担の軽減として共にメリットのある介護サービスです。無理なく楽しんで通えるように要望に合った適切なサービスを選んで上手に活用してください。
ホスピタルメントは、全国で病院、クリニックを運営する桜十字グループが地域医療で培った経験とノウハウを詰め込んだ有料老人ホームです。医療機関との連携による「医療のバックアップがある介護」で安心の土台を支えます。